ふるさと納税の魅力の1つが、様々な返礼品の中から自分に合ったものを選べることですね。その際、返礼率は重要な指標となります。
返礼率とは、寄付金額に対する返礼品の市場価格の割合を示す数値です。つまり、返礼率が高いほど、寄付金に対して高価な返礼品が得られることを意味しています。
実際、返礼率の高い返礼品は人気が高く、早期に完売してしまうことも多いようです。これは、お得感のある返礼品を求める寄付者が多いためだと考えられます。
そこで、とくふるでは返礼率の計算方法や、返礼率の高い人気の返礼品をご紹介します。これらの情報を参考にすれば、ふるさと納税の返礼品選びがより楽しくなるはずです。
ふるさと納税は、地域を応援しつつ、自分にぴったりの返礼品が手に入る素晴らしい制度ですね。返礼率を意識しながら、お気に入りの返礼品を見つけていただければと思います。
ふるさと納税の返礼率の計算式
ふるさと納税では、寄付した金額に対して自治体から返礼品が贈られます。この返礼品の市場価格と寄付金額の割合を「返礼率」と呼びます。
返礼率の計算式は以下の通りです。
返礼率 = (返礼品の市場価格 ÷ 寄付した金額) × 100
つまり、返礼率が高いほど、寄付した金額に対して返礼品の価値が高いことを示しています。これは「返礼品のお得度合い」を表す指標となります。
例えば、寄付金額が10,000円で、返礼品の市場価格が8,000円の場合、返礼率は80%となります。この場合、寄付金額の8割相当の価値がある返礼品が得られたことになります。
総務省がふるさと納税返礼率の上限30%に改正
総務省は、ふるさと納税における返礼品の割合に関する規制を強化しました。2019年6月の改正により、寄附金額に対する返礼品の金額の割合を上限30%と定めました。
ふるさと納税の利用者が増加し、市場が拡大するにつれ、一部の自治体が地域の特産品とは呼べないような汎用的な返礼品を提供するようになりました。中には寄附額の8割を返礼品に当てる自治体も現れました。
このような状況では、地域の特産品を返礼品としている自治体が報われず、ふるさと納税制度の本来の目的から逸脱してしまうことが懸念されていました。
そのため、今回の改正では、返礼品の内容と割合について一定の基準が設けられました。具体的には、返礼品は地場産品に限定され、その割合は寄附金額の30%以下と定められました。また、適正な寄附金の募集と返礼品の送付が求められるようになりました。
この改正により、共通ギフト券などの汎用的な返礼品を提供することは制限されることになりました。ふるさと納税制度の本来の趣旨に沿った運用が期待されます。
総務省がふるさと納税の返礼品に関する規制を変更した理由
2019年の総務省によるふるさと納税の返礼品規制変更の主な理由は次のようなことが考えられます。
-
寄附者を多く集めるために、一部の自治体が地域の特産品とは呼べないような汎用的な返礼品を提供するようになったこと。
-
中には寄附額の8割を返礼品に当てる自治体も現れたため、ふるさと納税制度の本来の目的から逸脱してしまうことが懸念されたこと。
-
地域の特産品を返礼品としている自治体が報われず、公平性が失われつつあったこと。
-
ふるさと納税制度本来の趣旨である地域振興や地域経済の活性化が損なわれる可能性があったこと。
つまり、一部の自治体による過度な返礼品競争が生じ、ふるさと納税制度の本来の目的が歪められつつあったことが、規制変更の主な理由だったと考えられます。制度の適正な運用を図るため、返礼品の内容と割合について一定の基準が設けられたのです。
改正後のふるさと納税の寄附額の変化は
- 2019年の返礼品規制変更後、一時的に寄附額は減少傾向にあった。
- しかし、その後徐々に回復し、2020年度には過去最高の5.2兆円に達した。
- 2021年度も5兆円を超える寄附額となり、ふるさと納税制度は定着しつつある。
また、返礼品の変化としては次のようなことが起きています。
- 返礼品の調達額は寄附額の3割以下に制限されるようになった。
- 地場産品に限定されるなど、返礼品の内容も見直されている。
つまり、一時的な減少はあったものの、現在ふるさと納税制度は健全に機能しており、寄附額も過去最高水準に達しているといえます。制度の趣旨に沿った適正な運用が図られつつあると言えるでしょう
3割を超えるお得な返礼品はあるの?
2019年6月の制度改正により、返礼品の調達費用が寄附額の3割以下に制限されましたが、市場価格を基準にした「還元率」を考えると、3割を超えるお得な返礼品がまだ存在していることがあります。
具体的には、返礼品の市場価格が高い場合、調達費用が寄附額の3割以下であっても、実質的な還元率は3割を超えることがあります。つまり、高品質な地場産品などを返礼品として提供している自治体では、3割を超えるお得な返礼品が見られる可能性があります。
3割を超えるお得な返礼品
-
牛タン
還元率110%と最高還元率を誇る返礼品です。大手ふるさと納税サイトで人気の高い返礼品です。 牛タンは、市場価格が高く設定されているため、自治体の調達コストに対して寄付金額が高くなり、還元率が非常に高くなっています。人気の高い返礼品の一つです。
-
米
還元率100%を超える自治体の返礼品もあります。地域の特産品として人気が高い返礼品の一つです。米は、自治体が直接生産者から仕入れることで、市場価格よりも低コストで提供できるため、還元率が高くなる傾向にあります。地域の銘柄米などが人気の返礼品となっています。
-
地域の特産品
地域の伝統的な食品や工芸品などは、市場価格が高く設定されているため、還元率が高くなる傾向にあります。 地域ならではの特産品は、一般の流通ルートでは高価格で販売されているため、自治体が直接提供することで還元率が高くなります。地域の魅力を感じられる返礼品として人気があります。
-
高級食材
高級魚介類や和牛など、市場価格の高い食材を返礼品として提供している自治体では、還元率が高くなります。高級食材は一般の流通価格が高いため、自治体が直接仕入れることで還元率が高くなります。贅沢な食体験を得られる返礼品として人気があります。
-
電化製品
家電製品などの高額商品を返礼品として提供している自治体では、還元率が高くなる可能性があります。 家電製品は市場価格が高く設定されているため、自治体が直接仕入れることで還元率が高くなります。大型家電から小型家電まで、様々な電化製品が返礼品として提供されています。
-
楽天ポイント
楽天ふるさと納税では、ポイントバックなどのお得な返礼品が多数提供されています。 楽天ポイントは、現金と同様に使えるため、還元率100%以上のお得な返礼品となっています。楽天会員にとって非常に魅力的な返礼品です。 -
地域の名産品
地域の有名な加工食品や工芸品などは、市場価格が高く設定されているため、還元率が高くなります。 地域の名産品は、一般の流通ルートでは高価格で販売されているため、自治体が直接提供することで還元率が高くなります。地域の魅力を感じられる返礼品として人気があります。
-
観光体験
地域の観光体験メニューを返礼品として提供している自治体では、還元率が高くなる可能性があります。 地域の観光体験は、一般の流通価格が高めに設定されているため、自治体が直接提供することで還元率が高くなります。地域ならではの体験を得られる返礼品として人気があります。
-
宿泊券
高級旅館や人気の温泉宿泊券を返礼品として提供している自治体では、還元率が高くなります。 高級旅館や人気の温泉宿泊券は、一般の流通価格が高めに設定されているため、自治体が直接提供することで還元率が高くなります。贅沢な宿泊体験を得られる返礼品として人気があります。
-
ギフトセット
地域の特産品を詰め合わせたギフトセットは、市場価格が高く設定されているため、還元率が高くなる傾向にあります。 地域の特産品を詰め合わせたギフトセットは、一般の流通価格が高めに設定されているため、自治体が直接提供することで還元率が高くなります。地域の魅力が詰まった返礼品として人気があります。
これらの返礼品は、市場価格を基準にした「還元率」が3割を超えるお得なものとなっています。ただし、制度の趣旨に沿った適正な運用を図るため、各自治体では返礼品の内容や還元率の見直しが進められています。最新の情報をご確認ください。